2013年1月31日木曜日

詐欺かもしれないと思ったら

詐欺かもしれないと思ったら



もし、持ちかけられた話があやしい、
これって詐欺かもしれないと思ったら?

そんな時はストレートに言ってしまうのがいいでしょう。
失礼ですがまだあなたのことを信頼できません、と。


詐欺師の話術は実に巧妙であり、
こういう発言をすること自体が申し訳ない、
もしくは失礼になるのではないか、という流れになります。


ですが、考えてみてください。


目の前にいるその男、その女。
あなたがそこまでしなければいけない人間でしょうか?

たかが数時間、たかが数日、顔を合わせただけかもしれません。
もしかすると、ちょっとした手助けをしてくれたかもしれません。

それでも、あなたの大切なお金を託してもいい人間かどうか
もう一度よく考えてみてください。


その上で、まだ信頼できない、信用できない
という言葉が出るのは至って自然な流れです。

失礼でも何でもありません。
普通の人間はお金のやり取りなんてしないのです。


大事なことだから書いておきます。


普通の人間はお金のやり取りなんてしないのです。
普通の人間はお金のやり取りなんてしないのです。
普通の人間はお金のやり取りなんてしないのです。


お金が必要になれば金融機関。
それさえ無理な事情なら身内でしょう。

お金の貸し借りが人間関係を崩壊させることを
普通の人間はとってもよくわかっているからです。


あなたは、友人やご家族に対して、
そんなに頻繁にお金の貸し借りをしたりしますか?

まず、ないはずです。
それなのに目の前の誰ともわからない人間にお金を渡すなんておかしいです。


書面でわかるような何かを要求するのもいいかもしれません。


・住民票
・印鑑証明
・健康保険証
・パスポート

などなど…

そんなものを見せてもらうように要求してもいいかもしれませんね。

そして振興所で身元を調べてみたい、
弁護士に先に相談してみたい、

と言ってみるのも手だと思います。


おそらく渋るでしょう。

そんなことをしている間に、
千載一遇のチャンスを逃すかもしれませんよ!
なんていいながら。


儲け話、美味しい話に飛び乗るのは無謀です。


2013年1月7日月曜日

詐欺師はまず恩を売る


詐欺師はまず恩を売る


単発で搾取する場合はこの限りではありませんが、

大掛かりな詐欺をするつもりの場合や、
少額を継続的に搾取する場合には、
「まずは恩を売る」ことが多いようです。


わかりやすい例では、

まずは小金を儲けさせて、こいつは美味しい話を知ってるな、と思わせる。
別に、本当に美味しい話を持ちかける必要はないわけで、
最初の必要経費として、何か儲け話をして、小金を掴ませるわけです。

ギャンブルでビギナーズラックで勝って、
そのままギャンブル中毒になる人が多いと聞きますが
まさにそれと同じ理屈です。

1回美味しい目に遭わせて、その後は搾取を続けると言うわけです。


あとは、何かトラブルや悩みを
最初に解決する、というのもあります。

また、独居のお年寄りなどでは
頻繁に来て話し相手になるというのも大きいです。


こうして、カモをまずは信頼させてきてから仕事に取りかかるわけです。

最初から怪しい儲け話を出しても見向きもしないはずの人でも、
恩があったり、一度でも助けてもらったりしているとついつい聞いてしまうからです。

そして、断りにくくなる。
これも大きいです。


見ず知らずの人間に言われても即答で「ノー!」と言えることでも、
少しでも関わりが出来てしまうと、無下に断りにくくする心理もあります。


営業マンのスキルでも飛び込みなどでは、
本題を出す前にまずはたくさんイエスを言わせるというテクニックがありますが、
まさにこれを詐欺に悪用したのがこの「恩を売る」という手口です。


2013年1月4日金曜日

自分ではなく家族に嘘をつかせる詐欺師


自分ではなく家族に嘘をつかせる詐欺師




詐欺師は、自分の存在が明るみに出ることを極端に嫌うようです。

もちろん当然ですが自分が表立って動くと、ボロも出やすいし、
何より逮捕されてしまった時、訴訟になってしまった時に面倒だからです。


そういう理由で、詐欺が発覚した初期は、
周りの人間、つまり多くの場合はカモの家族を言いくるめて時間を稼ぐわけですが、
このときに、わざわざ詐欺師本人が現れて、言い訳を始めるのはかなりレアのようです。

もっというと、最初だけは姿を現しますが、
その後は、洗脳が完了したカモ、つまり被害にあっている家族が、
我々に言い訳を始めるわけです。


「○○大臣も投資している極秘案件らしいんだ」
「今、震災で被災地の人たちが困っているから」
「これからの日本にはなくてはならない事業になるんだぞ」


そして…


「だから、私は自分の意志でお金を出したんだ。
 私の判断であの人は悪くないの!」


こんな風に、詐欺師の代弁を被害者である
あなたの家族が言い始めることでしょう。

こうすることで、自分の責任を最小限に止めることができるからです。

大事になってしまっても、
被害者に「あなたがそう言っていたので…」と罪をなすりつければ済むこと。


実際、「言った、言わない」口論は詐欺師の手口であり最も得意なことです。
私自身が痛い目に遭っていますから、断言できます。


これで簡単にうやむやにして、大した責任を取ることなく、
次のカモを騙すために世の中にのさばっているのです。

なるべくリスクを負わず、お金だけをむしり取る。
これが詐欺師の仕事です。


2013年1月3日木曜日

なぜ次々と詐欺にあうのか?

なぜ次々と詐欺にあうのか?


単発で1回だけ詐欺に遭う方がおそらくはほとんどだと思いますが、
私の家族のように、なぜか何度も何度も騙され続けるケースもあります。


以前の記事でも書きましたが、
「カモリスト」が出回っている可能性もあります。

一度、簡単に騙せてお金を取れたら、
それが詐欺師の間でリストとして出回るようです。

家族の名前を仮に「花子」としますが

「花子様はおられますか?」

なんていう電話はしょっちゅう掛かってきましたから。
自分は名乗らない、失礼極まりない電話ですから
私を含め他の家族が出れた場合には問い詰めて終わりです。

ですが、直接本人が出た場合はそれこそ悲劇です。


また、怪しい訪問セールスも多かったですね。
普通はセールスと言う時点でかなり警戒します。
もっとも簡単な予防法は家の扉を空けないこと。

ですが、これも本人が出ると…というわけです。


警戒心が薄い人が詐欺に遭いやすい。
と結論付けると思いましたか?

それも確かにあります。


ですが、非常に用心深い人でも、詐欺に遭う人は遭います。

これも以前の記事で書きましたが
「理由付け」「動機付け」に非常に弱いタイプ。


「○○銀行の○○と申します。
 花子様の銀行口座が不正に利用され、預金額が現在ゼロです。
 至急ご連絡ください!番号は○○○-○○○-○○○です」


なんて留守電が、もしも月末の入用な時期に入っていたら…?
普段は用心深くても、こんなキッカケで簡単に騙すことが出来る場合もあります。


そして、これよりももっと騙されやすい、
騙され続ける理由がもうひとつあります。


「殺し文句」がバレている

ということです。


冒頭で、一度騙されると詐欺師連中に情報が出回ると書きましたが、
ここにおそらく、どういう手口で、どんな殺し文句で
その人を騙せたかも含まれているようです。


・儲かりますよ~!というストレートな表現に弱い
・今すぐ!緊急です!とせかすのに弱い
・逆に、世の中のためになります、ボランティアで…と人情的なものに弱い
・数値やグラフなど、視覚的な情報を出すと信用し簡単に騙せる


などなど、人にはあらゆる分野で性癖があり、
そうなると弱い…ということがあります。

こういう情報も1回でも詐欺に騙されると
出回ってしまうと考えたほうがいいでしょう。

被害にあっても、次から気をつけようではダメです。
おそらく、その「次から」はもっと巧妙になっているかもしれませんから。


2013年1月2日水曜日

「元会長ら10人再逮捕、社長ら幹部追う 兵庫県警」のニュースについて

「元会長ら10人再逮捕、社長ら幹部追う 兵庫県警」
 のニュースについて



++引用ここから++

東京の医療施設経営会社「メディカルターシャ」(現・全国総合医療サテライト)による社債詐欺事件で、80代女性から現金600万円をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課などは17日、詐欺の疑いで元会長の渡辺弘容疑者(80)=東京都練馬区=ら10人を再逮捕した。

 10人のうち3人は容疑を認めているが、渡辺容疑者ら残る7人は否認や黙秘をしているという。また、社長の萩野朝夫容疑者(60)や40代の元幹部についても同容疑で逮捕状を取って行方を追っている。

 再逮捕容疑は昨年12月、大阪府豊中市の無職女性(86)に架空の介護施設事業を紹介するなどし、同社の社債購入代名目で現金600万円をだまし取ったとしている。

ソース元:http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121218/waf12121809480010-n1.htm

++引用ここまで++


こちらは昨年2012年の12月ですから先月のニュースですが、
容疑者を再逮捕したらしいのでまた記事にしたいと思います。

おそらく主犯と思われる詐欺師渡辺容疑者ら残る7人は否認や黙秘とのこと。
さらに社長の萩野朝夫容疑者(60)や40代の元幹部はまだ逮捕されていないんですね。

かなり大掛かりな詐欺をやったようですが、
トカゲの尻尾切りのように、末端だけが罪に問われるのではなく
関わった全員を逮捕して欲しいです。

前回の逮捕ニュースでは、
「高齢者を中心に39都道府県の285人から計約4億4千万円を集めていた」
となっています。

全員が被害届を出したのでしょうか。
また、お金を取り戻すのは無理と思って諦めている方もまだいるはず。

事件の規模が大きくなればなるほど警察もしっかり動いてくれることでしょう。
この詐欺被害にあって、被害届を出していない方は
今からでも警察へ行ったほうがいいかもしれません。

「メディカルターシャ被害者の会」

みたいなものが出来ればもっといいんですけどね。
法律家の皆様にも期待です。