2012年12月11日火曜日

「難病女児支援…街頭募金は詐欺だった! 容疑のNPO役員ら5人逮捕」のニュースについて


難病女児支援…街頭募金は詐欺だった!
 容疑のNPO役員ら5人逮捕
  のニュースについて


++引用ここから++

大阪府内に実在する難病の女児(5)への支援を訴える街頭募金活動を行い、通行人から現金をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課が詐欺容疑で、大阪市内のNPO法人「W.S.A」役員、中村穣次容疑者(32)ら5人を逮捕していたことが10日、分かった。中村容疑者らは1年数カ月前から大阪市内の繁華街や大阪府泉佐野市内などで嘘の募金活動を繰り返し、数百万円の募金を集めていたとみられる。

 府警によると、ほかに逮捕されたのはいずれも同府内の19~58歳の男4人。逮捕容疑は今年11月上旬、泉佐野市内の街頭で、厚生労働省が小児慢性特定疾患に認定している「骨形成不全症」を抱える女児への支援名目で募金活動を行い、数人から寄せられた計千円を詐取したとしている。

 府警によると、中村容疑者らは2~4人で街頭募金を実施。逮捕者以外にも活動していた人がいるという。NPO法人は慈善団体を装うため、難病患者の支援を事業目的として今年8月に設立されていた。

 骨形成不全症は骨の主要成分であるコラーゲンの異常で骨が極端に弱い先天性疾患。骨折が多発したり、骨が変形したりする症状が出る。厚労省が原則18歳未満の患者に、症状や所得に応じて医療費の一部を助成している。女児は重症のため全額補助を受けていたという。

ソース元:http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121210/crm12121018120018-n1.htm

++引用ここまで++


昨日の夕方テレビでみかけたニュース。
街頭募金が詐欺だったという事件でした。


普通の人が見たら、大したことないニュースなのかもしれませんが、
身近に被害にあった側から見れば、いろいろとわかってくることがあります。


まず、募金というガードの低さが詐欺としては巧妙ですね。

1円単位から数百円。
多くても千円、1万円がせいぜいでしょう。

こういった少額を多数の人間から巻き上げるという意味では、
被害が公になりにくいといえるでしょう。

そして、募金そのものは誰もが繁華街に行けば出くわす風景です。
大勢の通行人の前で、わざわざ募金についての詳細を問い詰めるのも恥ずかしいし、
ほとんどの人は、素通りか、少しの小銭を募金するかのどちらかのはず。

今回、怪しいと思って警察に通報した人は本来なら表彰ものだと思います。


そして、実在する難病をネタに詐欺をしていたこと。

骨形成不全症。
名前からして難しそうな病気ですね。

骨形成不全症でつらい思いをしている人たちを完全にバカにした卑劣な詐欺です。

しかし、実在する病名をネタにし、
さらにはその事実確認をその場で取りにくい募金という手口にしたところが、
2重にあくどい、とても卑劣な犯罪だと思います。


さらには、詐欺を目的とした法人の立ち上げ。

以前の記事でも紹介したことがありますが、
法人、それがたとえNPO法人と言えども、簡単に立ち上げることが出来ます。

実際、実在しない住所や、本来は別の人が住んでいる住所が登記されていても、
役人はわざわざ出向いてまで確認することはしないようなので、
こういったことも簡単に出来てしまいます。

NPO運営する募金と言えば、
それだけで何故か信頼感が増してしまいます。

また、ちょっと怪しいなと思った人がいても、

「慈善活動を主に行うNPO法人が主催です」

なんていわれれば、それ以上問い質すことも難しいです。
しかも、法人化すれば、詐欺でせしめたお金なども経費計上できることから、
合法的に収益化することも出来たはず。

ハリボテながら、詐欺行為をバレにくくする典型的な手段だと思います。


骨形成不全症でつらい思いをしている皆様。
精神的苦痛を受けたとしてぜひ訴えてください。

また、このニュースを見て、
私も騙されてこの募金にお金を出した!という皆様。
例え少額だからと面倒くさがらずに、
ぜひ警察に被害届を出してください。


詐欺は、人の心を食い物にする、凶悪な犯罪です。

2012年11月28日水曜日

詐欺にあった人への説得の仕方


詐欺にあった人への説得の仕方


家族や友人が詐欺に遭っていることが発覚した。
そしたらスグに弁護士に相談をするべきですが…

最初の第一歩。
ここがなかなか難しいのです。


本人から打ち明けられることもあるでしょうし、
こちらが不審に思って問い質してから発覚ということもあると思います。

そして、第一声に…


「バカじゃないの!?それ騙されてるよ!」
「何でもっと早く言わないの!?」
「大金が入る…?そんなうまい話あるわけないでしょ!」

と、ついつい罵るような言葉が出そうになりますが、
これは絶対にダメです。


私も、実はここで大失敗して本人の説得にかなり時間がかかりました。

だから偉そうには言えないんですが、
皆さんには同じ失敗はして欲しくないので。


本人の気持ちをまずは考えてみましょう。

・おそらく、最初は騙されていることにすら気付かなかった。
・でも、いくら待っても貸す一方でお金やその他の資産は戻る気配がない。
・詐欺師に聞いても、のらりくらりと言い訳ばかり。

⇒ もしかして私は、騙されてるんじゃないか…?


といった感じだと思います。

つまり、最初に書いたような罵倒したくなるようなことは、
本人も重々承知の上で、あなたに相談をした、というわけです。

なのでここで罵倒するのはヘソを曲げる原因になります。

ここでは、もういい!自分で何とかする!
と言わせないように説得することです。


家族として、友人として、詐欺に遭っている本人を目の前にして
何ともいえない怒りがこみ上げてくるのは、よ~くわかります。

だからこそ、うまく説得して弁護士の先生に会わせないといけません。


「それはとってもつらい目に遭ったね…
 私は専門的なことはわからないから、プロに相談してみたらどう?」

みたいな言いまわしがベストだと思います。

騙されているかもしれないと言う不安はしっかり共感しつつ、
なるべく早い段階で弁護士の意見を仰げるように、
私ではなく、プロに相談したら、というふうに話を持っていくのがいいと思います。

ここで時間がかかればかかるほど、被害が拡大することもあります。
また、この時間を使って詐欺師が逃げる準備を始めることもあります。

詐欺師のしっぽは、早く掴まないといけないんです。

2012年11月27日火曜日

「架空の介護事業で詐欺、容疑の10人逮捕 被害4億円超か」のニュースについて


「架空の介護事業で詐欺、
 容疑の10人逮捕 被害4億円超か」
  のニュースについて


++引用ここから++

架空の高齢者介護福祉事業への投資を持ち掛け、社債購入名目で現金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課などは26日、東京都千代田区の介護施設運営会社「メディカルターシャ」(当時)の元会長、渡辺弘容疑者(80)ら計10人を詐欺容疑で逮捕した。

 同課は、高齢者を中心に39都道府県の285人から計約4億4千万円を集めていたとみている。リーダー格とされる元同社社長(60)についても同容疑で逮捕状を取っている。

 同課によると、渡辺容疑者ら7人は「分からない」などと容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は今年1月、神戸市西区の無職の男性(84)に「静岡県伊東市に老人ホームを建設するため社債を発行する。1口10万円で1年ものの配当は8%。元本は保証する」などと偽り、1千万円をだまし取るなどした疑い。

 同課によると、渡辺容疑者らは被害者らに架空の介護サービスを紹介するパンフレットを送付。その後、銀行員などを装って「メディカルターシャは有望です」などと電話で持ち掛け、信用させていたという。同課は同社に事業実体はなかったとみている。

ソース元:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2603Y_W2A121C1CC1000/

++引用ここまで++


今日、テレビでこんなニュースを見つけました。
テレビでは「劇場型サギ」という表現をしていたのが印象的です。

詐欺に遭った側からするといろいろと思うところがありますので、
それを書いていこうかと思います。


まず、「劇場型サギ」という表現。
ある意味、詐欺なんてどれも劇場型ではないかと思います。

・巧みに細かいウソを混ぜ込む混乱型。
・全く裏が取れない大きなウソを混ぜ込む壮大シナリオ型。
・そして今回のニュースのように仕込みを利用して信頼させるような劇場型。

タイプはいろいろとあると思います。

「この儲け話には信頼性がある」

と、信じ込ませる時に用いる手段としては、
格付けがどうだとか、最近話題の○○も投資したとか、
第三者を装うサクラを用意して人気を装うなど。

どちらにせよドラマティックな罠を
カモである被害者に仕掛けている点では共通です。


次に、被害者の数と被害総額。

「高齢者を中心に39都道府県の285人から
 計約4億4千万円を集めていた」

ここまで被害者が出ないと、警察は動かないのかという、
憤りすら感じる詐欺犯罪の実態です。

被害額を被害者で割ると、おおよそ一人当たり150万円です。
このブログをご覧の皆様がどんな方かは想像もつきませんが、
150万円。この金額を「たかが、はした金」と言える人が何人いるのか…。

普通に考えて大金です。
そんな被害を300人近くになるまで放置している実態にあきれるばかりです。


そして、この詐欺がチームで行われていたということ。

このことからわかるのは…

「このお金は被害者に戻ることはない」
ということ。

この予想はおそらく間違いないでしょう。

被害者からせしめたお金は、
今回の事件とは関係ないとされる人物の資産になっており、
いくら実刑が言い渡されても、どんな罰金が課されようとも、
「無いものは払えない」で逃げられるでしょうね…

テレビで見たところ、詐欺用にパンフレットを作成したり、
資金は豊富に活動していたようです。

こうして、カモから得たお金は、
次の詐欺に利用されていくのでしょうね…


なんとも恐ろしい話です。

詐欺に関しては法律なり刑罰なり、
もっとシンプルかつ重いものに出来ないものかと思います。

2012年11月26日月曜日

理由が付くと人は動く


理由が付くと人は動く


詐欺の話題からは少し外れた内容と思われるかも知れませんが、
詐欺師に騙されないためにはぜひ心に留めておいてください。


「理由が付くと人は動く」


これは文字通りの意味を表していますが、
ちょっと考えてみてください。


「1万円くれ。」
「順番抜かすよ。お先に~。」
「今から2時間、お前を拘束する。」


さて、この上記の3つの質問&提案。
言われて二つ返事に「はい」もしくは「どうぞ」と言えますか?

普通は「ふざけるな!」と言うでしょう。
どう考えても、即答で断るはずです。


では、
「理由が付くと人は動く」
の文字通り、この3つにそれぞれ理由をつけてみます。


「今朝、電車で財布を落としちゃった…ごめん、明日には必ず返すから、
 とりあえず1万円貸してもらってもいいかな…?」

「子供が高熱でけいれんを起こしてるんです!
 申し訳ありませんが、診察の順番、先にさせてもらえませんか?」

「実は、誰にもいえない悩みがあって…
 ご飯はおごるし、2時間くらいで済むと思う。話聞いてもらえないかな?」


さて、どうでしょうか。
要求自体は全く変わっていません。

ただ、それに見合う理由が付いただけです。
ですが、このように言われると、なかなか断りにくくないですか?

理由だけじゃなく、シチュエーションまで付いてるだろ!
そんな状況じゃ誰だって断れない!
と思う人もいるかもしれません。

そう思った人は逆に要注意です。
シチュエーションなんて簡単です。

1つ目なんて、困った風に振舞っていたらいいだけ。
2つ目は、親っぽい雰囲気を出していればいいでしょう。
女性ならノーメイクで疲れた雰囲気を出したり、
男性なら紙おむつや哺乳瓶を片手にあわてた感じを出せればいいだけ。
3つ目なんて、シチュエーションなんてあるようでありません。
悩んでいる様子さえ伝われば、いつでも誰でも簡単に出来ます。


「理由が付くと人は動く」

この心理を悪用すると、恐ろしいことになります…。

2012年11月25日日曜日

お金が戻ってこない不安がますます泥沼に


お金が戻ってこない不安が
ますます泥沼に



例えば…


1万円貸しました。
さんざん返せと言ったものの、戻ってきませんでした。

また、お金が必要らしく、しかたなくさらに1万円貸しました。
同じくさんざん返せと言いましたが返しませんでした。

まだまだ、お金が必要らしく、さらに1万円貸しました。
同じく、言い訳ばっかりでお金は返ってきません。


まぁ、こんなお話です。
一見、馬鹿げた話です。

そもそも最初からお金を貸さなければいい。
さらに言えば2回目以降も貸さなければいい。
それだけの話です。

自分だけの危機管理なら、それで問題ありません。
しかし、すでにこういう事態に陥っている人は多いです。


もっというなら上記の話の例が、1万円ではなく、
10万円、100万円、1000万円、1億円という単位だったなら…?

お金を借りる側と貸す側の力関係は、
圧倒的に貸す側が強いです。

頼み込まれ、拝み倒され、土下座までされてお金を貸すわけです。
どう考えても、貸す側が圧倒的に有利です。
全ての条件を貸す側がコントロールできます。


しかし…
それは「額」によります。

貸したお金の額が膨らめば膨らむほど、このパワーバランスは崩れてきます。


貸したお金が戻らないかもしれない…という不安です。
これは多額であればあるほど拭えない、大きな不安になります。

そして、一気に「借りる側」のパワーが増大します。
お金を借りているにも関わらず、力関係が逆転します。


「今までのお金を返すためには○○万円が必要です」
「あと○○万円さえあれば全てうまくいくんです」
「あと○○日で、数倍のお金を返せるんですから、セコいこと言わないでください」


こんな風に、最初は頭を下げてお金を借りていた人間が
徐々に態度を変えていくのです。

あなたの周りにこんな人がいたら要注意です。


2012年11月24日土曜日

詐欺に遭うのは1回だけではない。むしろ遭い続けます…


詐欺に遭うのは1回だけではない。
むしろ遭い続けます…


小さな詐欺も見落とさないことです。
たった1回でも、たとえ小額詐欺だったとしてもです。

むしろ、最初は小額の詐欺で継続的にお金を取れる
まさに「カモ」を探している可能性が高いです。

・スーダンポンド、アフガニスタンアフガニ、イラクディナールなどの外国通貨詐欺
・震災後多いといわれる復興支援詐欺
・同じく震災後の原発問題から風力や太陽光発電などの詐欺
・少し古くなりますが上場見込み企業という触れ込みでの未公開株の売りつけ

などなど…

このあたりはとっても有名ですからご存知の方も多いでしょう。

こういった有名なもの以外にも、
話題性のあるものや世間の関心がある
トレンドをネタにした詐欺は今後もなくなりません。

そんな詐欺に遭ってしまい、騙された!
と思ったならすぐに弁護士相談です。

悔しいけど、めんどくさいしまあいいか…
と放置してしまうと、次々に詐欺師が寄ってくる可能性大です。

そのケースもさまざまです。

・同じネタで繰り返し騙そうとする順ネタパターン
・前回のネタを解決するために起訴するためにお金がいる、と逆ネタパターン
・詐欺成功リスト流出で全く関係ない詐欺師が来るイレギュラーパターン

あらゆるケースがあり、実際に被害は繰り返されています。
1回の被害が次の詐欺を招いているかもしれません。

2012年11月23日金曜日

カモを囲い込めば詐欺師は楽チン


カモを囲い込めば
詐欺師は楽チン


家族や知人が詐欺の被害にあっている!
となれば、周囲の人間は心配で動き出します。

詐欺師に連絡を取り、素性を聞き出そうとしたり、
お金を返させる手段を言わせようとしたり、
訴えるぞ!と素人丸出しの脅しをかけてみたり。


実は、私も同じことをやりましたが…

これは仕方ないことです。
本当はこの時点で弁護士相談を始めるべきです。
私も唯一の後悔がここです。

最初は、こんな素人丸出しの論争にも丁寧に付き合ってきます。
事情はこうで、お金はこの日に戻って、などなど…
本当に丁寧に説明してきます。


詐欺師は文字通り人を騙すプロです。
話術には非常に長けています。

その場の説明では、以前の記事にも書きましたが、
大きなウソと小さなウソ、そして真実を巧みに織り交ぜて話します。

そのため、言いくるめられるといいますか、納得してしまいます。
それなら、その期日まで待つしかないな。と。

で、後で疑問に思ったことをネットなどで調べたりすると、
もう、ウソのオンパレード。めちゃくちゃな論理です。

そして怒って連絡して、また言いくるめられて…の繰り返し。


そんなことを繰り返しているうちに、
詐欺の被害にあった本人が攻撃的になってきます。


「この人を攻めないで!」

と、妙に詐欺師の味方することもあれば…


「もう、お金は戻るって。心配しないでね」

なんて詐欺師のために平気でウソをついたり…


そしてこのタイミングで、
フッと詐欺師の連絡はとれなくなります。


そう。
この間にも、カモである被害者には密に連絡を取っています。
そして被害者を徐々に洗脳状態にして、
言い訳すらカモにやらせてしまうわけです。

こうなってしまうと、事態は深刻です。

詐欺師との連絡も取りにくくなりますし、
被害者本人に話すと逆ギレされたり、かばわれたり。

ベストはこんなことになる前に、弁護士に相談です。

2012年11月22日木曜日

詐欺師が駆使する大きなウソと小さなウソ


詐欺師が駆使する
大きなウソと小さなウソ


詐欺師はウソをつくプロです。
巧妙にウソを混ぜ込みカモを騙し、資産を吸い取るのが仕事です。

そしてそのウソには、大きなウソと小さなウソがあるようです。


まず、小さなウソの例を挙げてみます。

これは、あとから裏が取れますから、
ある意味尻尾を出しやすいウソです。

しかし、だからこそウソをつくときは実に巧妙です。
ウソばかり並べ立てると、カモも怪しく思いますから。

誠実な正論をしっかり展開しつつ、「少しだけウソ」を混ぜ込みます。
そしてその嘘が、核心を捻じ曲げる部分であることが多いのがたちの悪いところ。

実在するファンドや投資などの理論をしっかり展開して、
その窓口を自分が受け持っています、なんてウソは典型です。

その投資自体は実在していて、しっかり実績も出ている。
だからこそ力説しても自然なんです。

そこでカモが洗脳されてきた間合いを見計らって、

「実はすでに募集は終了していますが、私なら、
 何とかひと口だけなら捻じ込めるかもしれません…」

なんて話し出すわけです。

(※ もちろん例え話です。)



さらにやっかいなのが、大きなウソ。

これは、誰でもできることではありませんが、
裏を取れない、後に確認できないという意味では
カモはその話を信じるしかないようになります。


私は、FBIのエージェントなんです。
私は、国家機密の極秘事項を担当しています。

(※ これもあくまで例え話です。)


こんな風に言われても、
普通はバカいってんじゃねぇ!ってなります。

でも、その話の前後にもっともらしい内容があって、
偽造かもしれないけど、それらしい書類も見せられた。

それを確認するには??

前者はアメリカのFBIに連絡しないといけません。
後者は日本の内閣府とか○○省とか、そんなところに連絡を取る必要があります。

ふつう、連絡なんて出来ません。
連絡できたとしても、門前払い。
もしくは頭がおかしい人扱いされるだけ。

結果、確認できなかったことを詐欺師に言ったところで、

「そりゃそうです!極秘事項は一般人にはいえないですから…」

と言われて終わり。


この大きなウソのほうは、ばかげている、と思いますか?
だったら、あなたはどうやって確認しますか?

こういう確認の取れないウソこそ、厄介だったりするんです…。

友達同士で冗談を言うだけなら、大きなウソは楽しい会話の一部かもしれません。
しかし、詐欺師がここ一番で出してくる大きなウソは、
簡単に裏を取ることが出来ない分、被害者は簡単に騙されてしまうことになります。

2012年11月21日水曜日

「金本選手から詐取容疑で知人を再逮捕」のニュースより


「金本選手から詐取容疑で知人を再逮捕」
のニュースより


++引用ここから++

今季限りで現役引退したプロ野球・阪神の金本知憲選手(44)が被害に遭ったとされる詐欺事件で、埼玉県警は20日、出資金名目で計9800万円をだまし取ったとする新たな詐欺容疑で、同選手の知人で元会社役員の本多善光被告(45)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、自身が社長だった会社の事業への出資名目で「失敗しても戻ってくるから心配はいらない」とうそを言い、06年7月?同12月の7回にわたり計9800万円を振り込ませ、だまし取ったとしている。

 本多容疑者は金本選手から1880万円を詐取したとして今月5日に起訴されている。

ソース元:http://mainichi.jp/select/news/20121121k0000m040027000c.html

++引用ここまで++


今日の夕方ニュースで見かけたので、記事にしてみたいと思います。
少し前ですが、この金本選手が詐欺被害にあったニュースを見ました。

そして今回です。

前回はおそそ2000万円とされていましたが、
今回、およそ5倍の1億円まで被害が拡大していたことがわかりました。

このニュースを見て、弁護士の先生の言葉を思い出しました。
被害額を言った時のことです。

「本当に…これだけですか?」
「まぁ、現時点ではこの額でしょう。でも今後倍以上になるでしょうね…」

と言われたんです。

最初は、頑張っていろいろ調べたのになんて事言うんだと思いましたが、
実際、この予言どおり、私のケースではちょうど倍くらいの被害額となりました。

当事者の私から見れば、容疑者の社長…怪しさ満載です。

社長になるのなんて簡単です。
1円で会社を作れる世の中です。

ついつい社長、代表、事業主という言葉には信頼性がありますが、
この肩書きは、その気であれば誰でも簡単に手に入ります。
NPO法人などの理事なども同じです。


「失敗しても戻ってくるから心配はいらない」

この言葉もある意味常套句ですね。


失敗しても戻ってくるほど手堅い事業なら、
なぜわざわざ1個人から、お金を借りる必要があるのでしょうか。

事業主がビジネス上の取引の少ない個人から突然お金を借りるなんておかしいです。
銀行なり、国民金融公庫なりから借りればよかったはず。

しかし、この1億円という被害額を、金本選手から7回に分けてふんだくっている。

1億円÷7ですから、1回当たり1千万強。
最初の被害額は約2千万。

つまり、一度は2千万をブンどれているカモだから、
1千万強ずつパクっていくか…という皮算用がミエミエですね。

そして7回目でようやく公にでたということです。
なんとも恐ろしい話です…。

さらにいうなら、金本選手だからこそ、7回で済んだともいえます。
社会的に知名度の無い、われわれ一般民ならもっと泥沼に陥る可能性もありますから。

詐欺は、皆さんが考えているよりもっと恐ろしく、たちの悪い犯罪です。

詐欺だ!騙された!と思えるだけマシ


詐欺だ!騙された!
と思えるだけマシ


テレビなどのニュースを見ていると、
投資詐欺とかオレオレ詐欺とか…
気をつけて見ているとよく報道されています。

そして、被害者の声などとして、モザイクを入れて音声を変えて、
「すっかり騙されました…」
なんて映像が流れています。

以前は、詐欺に合うなんて、自分が悪いでしょ~と思っていました。

ですが、最近はこういうニュースを見ると、
騙された、詐欺に合った、と、自覚できるだけ
この人たちは救われているんだな…と思ってしまいます。


本当に厄介なのは、
本人が詐欺に合っていることにさえ気付かないケースなのだと。

そして、それこそオレオレ詐欺のような単発ではなく、
継続的にお金を巻き上げられる詐欺なのだと。


ニュースになるのはわかりやすく、
視聴者が納得したり共感したりできることばかり。

でも、本当の詐欺はこんな生易しいものではないのだと実感しました。

2012年11月20日火曜日

詐欺の相談は警察に行ってもムダ


詐欺の相談は警察に行ってもムダ


残念ながら、詐欺自体は警察に相談してもムダです。

本当にくやしいことですが、
詐欺に合いましたと警察に行っても動いてくれません。

これは実体験でそうだったからです。

冷やかしやいたずらと思われないように、
最初からフルネームで名乗り、住所も明かし、
場合によっては警察署まで行きます、

ここまで伝えたうえで家族が詐欺に合ったことを
相談するため、最寄の警察署に電話することにしました。

すると、話が終わらないうちに…


「あ~警察じゃ詐欺は無理です~弁護士に言ってくださいね~」


です。
本当にこの通りに言われて、拍子抜けしました…。

別に警察を悪く言うつもりはありませんが、
実際にこういう対応をされましたし、
お金のトラブルはなかなか警察が介入できないことも事実みたいです。


なので、最初の相談は必ず、弁護士です。

そして相談していくうちに、
警察に被害届を出せるような事柄などが出てくるはずです。
そこではじめて警察を巻き込むことで詐欺を公に出すことが出来ます。

順番を間違えないように気をつけてくださいね。

2012年11月19日月曜日

詐欺師は自分の資産を持たない


詐欺師は自分の資産を持たない


詐欺師は自分名義のお金や資産を持ちません。
なぜかわかりますか?

それは、万が一トラブルになってしまった時、
警察に捕まってしまったとき、そして裁判に負けてしまった時。

当然ですが、今まで巻き上げたお金を返さないといけません。
その時に最後まで逃げ切る保険のようなものです。


いくら賠償を命じられても、
お金を返せと罵られても、

「私、お金持ってませ~ん♪」

で逃げるんです。
そして、本当にそれで逃げられます。


たとえば、銀行口座の差し押さえは、本人の名義のみ。
お金を持っていなかったら、いくら裁判で完全勝利であっても、
一銭も戻らないことも多々あるようです。

だからこそ、用意周到に
自分の名義でお金を持つことを普段から避けています。

詐欺師にお金を貸したのに、振込先は別人を指定されたり、
証拠が残らないように現金の受け渡しであったり、
(もっともらしい、でも法的には無効な借用書を書く場合もあります)
そんな風にお金を借りたがる人間には注意してください。

また、お金ではない財産、車や土地なども同じです。
譲って欲しい、管理したい、などなど言って来たのにもかかわらず、
その名義は詐欺師以外の名前にして欲しい、などという場合もあります。

ここからわかること。

それは詐欺は早いうちに対処しないといけないと言うことです。
渡したお金が多額になるにしたがって、こちらの損失が膨らむことになります。

様子を見て、タイミングを計って弁護士に相談、警察に通報。
そう考えてしまいそうですが、怪しいと思ったら即行動するほうが、
後々の損失は最小限に抑えられます。

間違っても、素人判断で様子を見るという行動は避けましょう。
これは私自身が経験した苦い思い出でもありますので…。

さらに言うと、多大な損害になってから弁護士相談などの行動に移したとしても、
お金が戻ってこないことから解決を諦めるケースすら多いようです。

そんなことにならないためにも早めの行動を。

2012年11月18日日曜日

詐欺師は弁護士なんて怖くない?


詐欺師は弁護士なんて怖くない?


詐欺師は弁護士はあまり恐れていないかもしれません。

もちろん、詐欺師にとって弁護士は脅威であり、天敵とも言えます。
しかし、それは正面から衝突した場合に限られると思います。

つまり、カモである本人を言いくるめることができたなら、
弁護士の先生には残念ながら何も出来なくなります。

本人にこれは詐欺ではない!弁護士なんて必要ない!と言われれば、
いかに弁護士とも言えど、手も足も出なくなってしまいます。

ある意味当然です。
依頼主が依頼しない、もしくは依頼して着手したとたん打ち切りなど…
これではせっかく動いてくれるつもりだったとしても何も出来ません。


それよりも嫌がるのが警察沙汰になることのようです。
警察に被害届などを出すことによって、事態が大事になり、公に出ます。

そして警察を動かすには、法律さえ違反していればいいのです。
本人の意志は二の次とも言えます。

警察を巻き込み、弁護士を味方につける立ち回りが出来れば、
詐欺師にとって脅威になると思います。

といっても普段は警察沙汰になるような下手な真似はしません。

しかし、時々尻尾を出します。
これはほぼ断言できます。

なぜなら不当に金を巻き上げるには、
何かしら法的にグレーゾーンに足を踏み入れる必要があるからです。

ただ、このタイミング、つまりどの時点で尻尾を出すのかは、
なかなか素人判断では難しいです。


だからこそ弁護士の先生のアドバイスは必須です。

そのヘマを突いて警察を巻き込んで
事態を大事にするのがいちばん詐欺師が恐れることのようです。

私自身も、そのタイミングを経験することが出来ました。
その経験も、いずれこちらに書いていきたいと思います。

次の記事は、詐欺師を法的に追い込む人がなぜこんなにも少ないのか?
その理由のひとつについてお話したいと思います。

2012年11月17日土曜日

後見人制度の導入のコツと説得方法


後見人制度を本人に
納得させるコツと説得の方法


後見人制度を本人に納得の上で導入するには少しコツがあります。
コツ、というよりは人の心理を考えれば当然かもしれませんが。

詐欺の被害にあっているにも関わらず、
それでも詐欺師の言うことを
完全に真に受けている本人の立場で考えてみましょう。

助けてあげたい我々と、今後も継続的に金を騙し取りたい詐欺師。
どちらが本人にとって優しく、心地よい存在なのでしょうか?


言ってしまえば、

詐欺師は、唯一の理解者
私達は、文句ばかり言う邪魔者

と思っている、またはそのように詐欺師に洗脳されているケースが多いです。


つまり、家族などが説得すればするほど、
詐欺師に相談したり情報を漏らしたりしてしまい、
事態が悪化することも多いです。

これは弁護士などのプロにとっても悩むところだそうです。

家族や弁護士など、助けてあげたい側のほうが
本人に「きついこと」「耳が痛いこと」を言わなければいけないわけです。

そして、家族や弁護士にこんな風に言われた、
とあろうことか詐欺師に愚痴るわけです。

そして詐欺師は、そんな相談を受けたらここぞとばかりに
私の言うこと、やっていることは他人には理解されにくいことだが、
あなたは理解してくれる、素晴らしい人だ!なんて論理を展開するわけです。

本人が自分が騙され、詐欺に会っていることを
自覚すること、実感してもらうことが一番難しいことだったりします。

個人的な意見では、家族はなるべくやわらかく接したほうがいいでしょう。

ただでさえ、弁護士などには正論をガミガミといわれているわけですから
フォローするような立場に回ってガス抜きに徹して、
詐欺師に連絡を取らせないようにしたほうがいいと思います。

目には目を。歯には歯を。
ではありませんが、詐欺師が唯一の理解者を演じるなら、
こちらも同じように振舞う必要があります。

立場上、弁護士は正論を言う必要があり、理解者を演じていては仕事が進みません。
だからこそ、私達を理解者だと思わせ、弁護士の先生のフォローをするようにしましょう。

2012年11月16日金曜日

後見人制度を導入するのが難しい理由


後見人制度を導入するのが難しい、
唯一にして最大の難関があります。


それは、当の本人にその事実を自覚してもらうことです。

本人は騙されているどころか、
誰かの役に立っているとか、世間のためになっているとか、
その見返りとしてお金を増やせるんだというような
いわば大義名分を詐欺師に与えられていることもよくあります。

そんな人に対して、

「あなたはお金の管理が出来ないから、
 第3者に管理してもらうことにします」

と伝えるのですから。


ほとんどの人は、まさに怒り狂うことでしょう。
自分の行いを完全否定されるんですから。

しかし、ここさえ乗り切れば、
この制度を導入することは決して難しくありません。

自信に財産の管理能力が無い、
ということを証明するのはさほど難しいことではないからです。

特に、ご本人にかかりつけの医師などがいれば強いようです。
年齢にもよるみたいですが、深刻な状況を説明すれば、
お医者さんにだって心はあり、善意はあります。
希望に沿った診断書を書いてくれるケースが多いようです。

(あくまでケースによります。
 あまりにも無茶な要望はいけませんし、人として倫理に反します。)

それでは、本人への説得方法とそのコツなどを次の記事に書きたいと思います。

2012年11月15日木曜日

詐欺から身を守る後見人制度とは?


詐欺から身を守る後見人制度とは?


詐欺から身を守る方法はあります。
そして、これは言葉で言うのか簡単だけど、実行に移すのは難しい。
そう言ったのには理由があります。

結論から先に言ってしまうと、
本人に騙されていることを気付かせ、後見人制度を導入することです。

実は、弁護士、司法書士など、法律のプロの方々に、
今回の相談を何件か持ち込んでみました。

先生ごとに、多少の意見の差はありましたが、
結局は、本人に後見人制度を導入することがベストだと、どの先生もおっしゃいました。

後見人とは、財産の管理を、役人や弁護士など、
第3者に任せる代わりに、詐欺や不当な出費などを無効にできる制度のことです。

これは素人の解釈です。
非常にざっくりしていますがご了承ください。

もし、あなたが司法試験などを目指している方だとしたら、
ここには全く専門知識はありませんので他のサイトをご訪問ください。

しかし、私と同じくあなたも詐欺に悩む一般の方でしたら、
この解釈で問題ないかと思います。


ただ、なかなか制度の導入はうまくはいきいません。
唯一にして最大の難関がありますので。

次の記事でその理由を書きたいと思います。

2012年11月14日水曜日

詐欺師から自分や家族、友人を守る 詐欺撲滅ブログ



詐欺師から自分や家族、友人を守る
詐欺撲滅ブログ


私自身が、実際に家族が詐欺という被害に会った経験から、
少しでも多くの方が詐欺から目を覚ましてもらえるような情報をご紹介します。

まず、詐欺に合いやすい人がいます。

お金に弱い人、というと簡単ですが、ただ単にお金にルーズな人だとは限りません。
むしろそういう人は大掛かりな詐欺には合わないんじゃないかと思います。

たとえば、普段は節約家だったり倹約家だったりするのに
なぜか株や投資などの儲け話だけは好きだったり、
もしくは普段はお金の管理はしっかりしているけど、
他人には簡単にお金を貸してしまうなど、です。

こういうタイプの人が家族や知り合いにいるなら要注意です。

これは弁護士の先生から直接聞いた話ですが、
こういったタイプの人は「カモられ」やすいため、
詐欺師やそのグループなどにリストとして流出していることが多いようです。

つまり、次から次に連続して騙され、
お金を取られ続けることも多々あるようです。

これを防ぐ方法は、実はあります。
言葉で言うのは簡単ですが、実行に移すのはなかなか難しい…
それが詐欺が無くならない理由のひとつになっているような気もします。

次の記事では、その方法をご紹介します。