2012年11月28日水曜日

詐欺にあった人への説得の仕方


詐欺にあった人への説得の仕方


家族や友人が詐欺に遭っていることが発覚した。
そしたらスグに弁護士に相談をするべきですが…

最初の第一歩。
ここがなかなか難しいのです。


本人から打ち明けられることもあるでしょうし、
こちらが不審に思って問い質してから発覚ということもあると思います。

そして、第一声に…


「バカじゃないの!?それ騙されてるよ!」
「何でもっと早く言わないの!?」
「大金が入る…?そんなうまい話あるわけないでしょ!」

と、ついつい罵るような言葉が出そうになりますが、
これは絶対にダメです。


私も、実はここで大失敗して本人の説得にかなり時間がかかりました。

だから偉そうには言えないんですが、
皆さんには同じ失敗はして欲しくないので。


本人の気持ちをまずは考えてみましょう。

・おそらく、最初は騙されていることにすら気付かなかった。
・でも、いくら待っても貸す一方でお金やその他の資産は戻る気配がない。
・詐欺師に聞いても、のらりくらりと言い訳ばかり。

⇒ もしかして私は、騙されてるんじゃないか…?


といった感じだと思います。

つまり、最初に書いたような罵倒したくなるようなことは、
本人も重々承知の上で、あなたに相談をした、というわけです。

なのでここで罵倒するのはヘソを曲げる原因になります。

ここでは、もういい!自分で何とかする!
と言わせないように説得することです。


家族として、友人として、詐欺に遭っている本人を目の前にして
何ともいえない怒りがこみ上げてくるのは、よ~くわかります。

だからこそ、うまく説得して弁護士の先生に会わせないといけません。


「それはとってもつらい目に遭ったね…
 私は専門的なことはわからないから、プロに相談してみたらどう?」

みたいな言いまわしがベストだと思います。

騙されているかもしれないと言う不安はしっかり共感しつつ、
なるべく早い段階で弁護士の意見を仰げるように、
私ではなく、プロに相談したら、というふうに話を持っていくのがいいと思います。

ここで時間がかかればかかるほど、被害が拡大することもあります。
また、この時間を使って詐欺師が逃げる準備を始めることもあります。

詐欺師のしっぽは、早く掴まないといけないんです。

2012年11月27日火曜日

「架空の介護事業で詐欺、容疑の10人逮捕 被害4億円超か」のニュースについて


「架空の介護事業で詐欺、
 容疑の10人逮捕 被害4億円超か」
  のニュースについて


++引用ここから++

架空の高齢者介護福祉事業への投資を持ち掛け、社債購入名目で現金をだまし取ったとして、兵庫県警生活経済課などは26日、東京都千代田区の介護施設運営会社「メディカルターシャ」(当時)の元会長、渡辺弘容疑者(80)ら計10人を詐欺容疑で逮捕した。

 同課は、高齢者を中心に39都道府県の285人から計約4億4千万円を集めていたとみている。リーダー格とされる元同社社長(60)についても同容疑で逮捕状を取っている。

 同課によると、渡辺容疑者ら7人は「分からない」などと容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は今年1月、神戸市西区の無職の男性(84)に「静岡県伊東市に老人ホームを建設するため社債を発行する。1口10万円で1年ものの配当は8%。元本は保証する」などと偽り、1千万円をだまし取るなどした疑い。

 同課によると、渡辺容疑者らは被害者らに架空の介護サービスを紹介するパンフレットを送付。その後、銀行員などを装って「メディカルターシャは有望です」などと電話で持ち掛け、信用させていたという。同課は同社に事業実体はなかったとみている。

ソース元:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2603Y_W2A121C1CC1000/

++引用ここまで++


今日、テレビでこんなニュースを見つけました。
テレビでは「劇場型サギ」という表現をしていたのが印象的です。

詐欺に遭った側からするといろいろと思うところがありますので、
それを書いていこうかと思います。


まず、「劇場型サギ」という表現。
ある意味、詐欺なんてどれも劇場型ではないかと思います。

・巧みに細かいウソを混ぜ込む混乱型。
・全く裏が取れない大きなウソを混ぜ込む壮大シナリオ型。
・そして今回のニュースのように仕込みを利用して信頼させるような劇場型。

タイプはいろいろとあると思います。

「この儲け話には信頼性がある」

と、信じ込ませる時に用いる手段としては、
格付けがどうだとか、最近話題の○○も投資したとか、
第三者を装うサクラを用意して人気を装うなど。

どちらにせよドラマティックな罠を
カモである被害者に仕掛けている点では共通です。


次に、被害者の数と被害総額。

「高齢者を中心に39都道府県の285人から
 計約4億4千万円を集めていた」

ここまで被害者が出ないと、警察は動かないのかという、
憤りすら感じる詐欺犯罪の実態です。

被害額を被害者で割ると、おおよそ一人当たり150万円です。
このブログをご覧の皆様がどんな方かは想像もつきませんが、
150万円。この金額を「たかが、はした金」と言える人が何人いるのか…。

普通に考えて大金です。
そんな被害を300人近くになるまで放置している実態にあきれるばかりです。


そして、この詐欺がチームで行われていたということ。

このことからわかるのは…

「このお金は被害者に戻ることはない」
ということ。

この予想はおそらく間違いないでしょう。

被害者からせしめたお金は、
今回の事件とは関係ないとされる人物の資産になっており、
いくら実刑が言い渡されても、どんな罰金が課されようとも、
「無いものは払えない」で逃げられるでしょうね…

テレビで見たところ、詐欺用にパンフレットを作成したり、
資金は豊富に活動していたようです。

こうして、カモから得たお金は、
次の詐欺に利用されていくのでしょうね…


なんとも恐ろしい話です。

詐欺に関しては法律なり刑罰なり、
もっとシンプルかつ重いものに出来ないものかと思います。

2012年11月26日月曜日

理由が付くと人は動く


理由が付くと人は動く


詐欺の話題からは少し外れた内容と思われるかも知れませんが、
詐欺師に騙されないためにはぜひ心に留めておいてください。


「理由が付くと人は動く」


これは文字通りの意味を表していますが、
ちょっと考えてみてください。


「1万円くれ。」
「順番抜かすよ。お先に~。」
「今から2時間、お前を拘束する。」


さて、この上記の3つの質問&提案。
言われて二つ返事に「はい」もしくは「どうぞ」と言えますか?

普通は「ふざけるな!」と言うでしょう。
どう考えても、即答で断るはずです。


では、
「理由が付くと人は動く」
の文字通り、この3つにそれぞれ理由をつけてみます。


「今朝、電車で財布を落としちゃった…ごめん、明日には必ず返すから、
 とりあえず1万円貸してもらってもいいかな…?」

「子供が高熱でけいれんを起こしてるんです!
 申し訳ありませんが、診察の順番、先にさせてもらえませんか?」

「実は、誰にもいえない悩みがあって…
 ご飯はおごるし、2時間くらいで済むと思う。話聞いてもらえないかな?」


さて、どうでしょうか。
要求自体は全く変わっていません。

ただ、それに見合う理由が付いただけです。
ですが、このように言われると、なかなか断りにくくないですか?

理由だけじゃなく、シチュエーションまで付いてるだろ!
そんな状況じゃ誰だって断れない!
と思う人もいるかもしれません。

そう思った人は逆に要注意です。
シチュエーションなんて簡単です。

1つ目なんて、困った風に振舞っていたらいいだけ。
2つ目は、親っぽい雰囲気を出していればいいでしょう。
女性ならノーメイクで疲れた雰囲気を出したり、
男性なら紙おむつや哺乳瓶を片手にあわてた感じを出せればいいだけ。
3つ目なんて、シチュエーションなんてあるようでありません。
悩んでいる様子さえ伝われば、いつでも誰でも簡単に出来ます。


「理由が付くと人は動く」

この心理を悪用すると、恐ろしいことになります…。

2012年11月25日日曜日

お金が戻ってこない不安がますます泥沼に


お金が戻ってこない不安が
ますます泥沼に



例えば…


1万円貸しました。
さんざん返せと言ったものの、戻ってきませんでした。

また、お金が必要らしく、しかたなくさらに1万円貸しました。
同じくさんざん返せと言いましたが返しませんでした。

まだまだ、お金が必要らしく、さらに1万円貸しました。
同じく、言い訳ばっかりでお金は返ってきません。


まぁ、こんなお話です。
一見、馬鹿げた話です。

そもそも最初からお金を貸さなければいい。
さらに言えば2回目以降も貸さなければいい。
それだけの話です。

自分だけの危機管理なら、それで問題ありません。
しかし、すでにこういう事態に陥っている人は多いです。


もっというなら上記の話の例が、1万円ではなく、
10万円、100万円、1000万円、1億円という単位だったなら…?

お金を借りる側と貸す側の力関係は、
圧倒的に貸す側が強いです。

頼み込まれ、拝み倒され、土下座までされてお金を貸すわけです。
どう考えても、貸す側が圧倒的に有利です。
全ての条件を貸す側がコントロールできます。


しかし…
それは「額」によります。

貸したお金の額が膨らめば膨らむほど、このパワーバランスは崩れてきます。


貸したお金が戻らないかもしれない…という不安です。
これは多額であればあるほど拭えない、大きな不安になります。

そして、一気に「借りる側」のパワーが増大します。
お金を借りているにも関わらず、力関係が逆転します。


「今までのお金を返すためには○○万円が必要です」
「あと○○万円さえあれば全てうまくいくんです」
「あと○○日で、数倍のお金を返せるんですから、セコいこと言わないでください」


こんな風に、最初は頭を下げてお金を借りていた人間が
徐々に態度を変えていくのです。

あなたの周りにこんな人がいたら要注意です。


2012年11月24日土曜日

詐欺に遭うのは1回だけではない。むしろ遭い続けます…


詐欺に遭うのは1回だけではない。
むしろ遭い続けます…


小さな詐欺も見落とさないことです。
たった1回でも、たとえ小額詐欺だったとしてもです。

むしろ、最初は小額の詐欺で継続的にお金を取れる
まさに「カモ」を探している可能性が高いです。

・スーダンポンド、アフガニスタンアフガニ、イラクディナールなどの外国通貨詐欺
・震災後多いといわれる復興支援詐欺
・同じく震災後の原発問題から風力や太陽光発電などの詐欺
・少し古くなりますが上場見込み企業という触れ込みでの未公開株の売りつけ

などなど…

このあたりはとっても有名ですからご存知の方も多いでしょう。

こういった有名なもの以外にも、
話題性のあるものや世間の関心がある
トレンドをネタにした詐欺は今後もなくなりません。

そんな詐欺に遭ってしまい、騙された!
と思ったならすぐに弁護士相談です。

悔しいけど、めんどくさいしまあいいか…
と放置してしまうと、次々に詐欺師が寄ってくる可能性大です。

そのケースもさまざまです。

・同じネタで繰り返し騙そうとする順ネタパターン
・前回のネタを解決するために起訴するためにお金がいる、と逆ネタパターン
・詐欺成功リスト流出で全く関係ない詐欺師が来るイレギュラーパターン

あらゆるケースがあり、実際に被害は繰り返されています。
1回の被害が次の詐欺を招いているかもしれません。

2012年11月23日金曜日

カモを囲い込めば詐欺師は楽チン


カモを囲い込めば
詐欺師は楽チン


家族や知人が詐欺の被害にあっている!
となれば、周囲の人間は心配で動き出します。

詐欺師に連絡を取り、素性を聞き出そうとしたり、
お金を返させる手段を言わせようとしたり、
訴えるぞ!と素人丸出しの脅しをかけてみたり。


実は、私も同じことをやりましたが…

これは仕方ないことです。
本当はこの時点で弁護士相談を始めるべきです。
私も唯一の後悔がここです。

最初は、こんな素人丸出しの論争にも丁寧に付き合ってきます。
事情はこうで、お金はこの日に戻って、などなど…
本当に丁寧に説明してきます。


詐欺師は文字通り人を騙すプロです。
話術には非常に長けています。

その場の説明では、以前の記事にも書きましたが、
大きなウソと小さなウソ、そして真実を巧みに織り交ぜて話します。

そのため、言いくるめられるといいますか、納得してしまいます。
それなら、その期日まで待つしかないな。と。

で、後で疑問に思ったことをネットなどで調べたりすると、
もう、ウソのオンパレード。めちゃくちゃな論理です。

そして怒って連絡して、また言いくるめられて…の繰り返し。


そんなことを繰り返しているうちに、
詐欺の被害にあった本人が攻撃的になってきます。


「この人を攻めないで!」

と、妙に詐欺師の味方することもあれば…


「もう、お金は戻るって。心配しないでね」

なんて詐欺師のために平気でウソをついたり…


そしてこのタイミングで、
フッと詐欺師の連絡はとれなくなります。


そう。
この間にも、カモである被害者には密に連絡を取っています。
そして被害者を徐々に洗脳状態にして、
言い訳すらカモにやらせてしまうわけです。

こうなってしまうと、事態は深刻です。

詐欺師との連絡も取りにくくなりますし、
被害者本人に話すと逆ギレされたり、かばわれたり。

ベストはこんなことになる前に、弁護士に相談です。

2012年11月22日木曜日

詐欺師が駆使する大きなウソと小さなウソ


詐欺師が駆使する
大きなウソと小さなウソ


詐欺師はウソをつくプロです。
巧妙にウソを混ぜ込みカモを騙し、資産を吸い取るのが仕事です。

そしてそのウソには、大きなウソと小さなウソがあるようです。


まず、小さなウソの例を挙げてみます。

これは、あとから裏が取れますから、
ある意味尻尾を出しやすいウソです。

しかし、だからこそウソをつくときは実に巧妙です。
ウソばかり並べ立てると、カモも怪しく思いますから。

誠実な正論をしっかり展開しつつ、「少しだけウソ」を混ぜ込みます。
そしてその嘘が、核心を捻じ曲げる部分であることが多いのがたちの悪いところ。

実在するファンドや投資などの理論をしっかり展開して、
その窓口を自分が受け持っています、なんてウソは典型です。

その投資自体は実在していて、しっかり実績も出ている。
だからこそ力説しても自然なんです。

そこでカモが洗脳されてきた間合いを見計らって、

「実はすでに募集は終了していますが、私なら、
 何とかひと口だけなら捻じ込めるかもしれません…」

なんて話し出すわけです。

(※ もちろん例え話です。)



さらにやっかいなのが、大きなウソ。

これは、誰でもできることではありませんが、
裏を取れない、後に確認できないという意味では
カモはその話を信じるしかないようになります。


私は、FBIのエージェントなんです。
私は、国家機密の極秘事項を担当しています。

(※ これもあくまで例え話です。)


こんな風に言われても、
普通はバカいってんじゃねぇ!ってなります。

でも、その話の前後にもっともらしい内容があって、
偽造かもしれないけど、それらしい書類も見せられた。

それを確認するには??

前者はアメリカのFBIに連絡しないといけません。
後者は日本の内閣府とか○○省とか、そんなところに連絡を取る必要があります。

ふつう、連絡なんて出来ません。
連絡できたとしても、門前払い。
もしくは頭がおかしい人扱いされるだけ。

結果、確認できなかったことを詐欺師に言ったところで、

「そりゃそうです!極秘事項は一般人にはいえないですから…」

と言われて終わり。


この大きなウソのほうは、ばかげている、と思いますか?
だったら、あなたはどうやって確認しますか?

こういう確認の取れないウソこそ、厄介だったりするんです…。

友達同士で冗談を言うだけなら、大きなウソは楽しい会話の一部かもしれません。
しかし、詐欺師がここ一番で出してくる大きなウソは、
簡単に裏を取ることが出来ない分、被害者は簡単に騙されてしまうことになります。